雑誌記事の原稿
筋肉や骨格の歪みなど、痛みの原因を解剖生理学にのっとって施術!腰痛・肩コリ・片頭痛などの症状の改善から、多くの女性の悩みの一つでもある冷え性などに対応してくれます。国家資格の理学療法士として総合病院でのリハビリにたずさわった経験から、プロのアスリート、学生・社会人選手の身体のメンテナンスやトレーニング術までアドバイスもしてくれる本格派整体院です。女性の口コミが多く最近では予約が取れない人気店です。
宮城県大崎市古川駅前大通り
電話0229-25-6114(※要予約制です)
営業時間9:00~20:00
不定休(予約優先)
詳しい内容はお店HPへ
大西JR古川駅から徒歩2分とアクセスもいい整体院さんですね。開院した経緯など教えていただけますか?
加藤 当初、15年以上前になりますけど、整体師を目指してカイロプラクティックの整体学校で学びましたが、体についてもっと深く勉強したいと思いまして、国家資格である理学療法士の資格取得の為に養成学校に入りました。
大西 整体のどんな点に物足りなさを感じられたんですか?
加藤 よく整体は東洋医学・伝統医学といわれていますが、西洋医学的な見地で体について学んでみたいと思うようになったんですね。現代医学的な見地ともいえますね。患者様にとっては、東洋や西洋など関係なく、つらい痛みを改善することが大切ですからね。それから総合病院に勤め、脳梗塞やスポーツ選手のリハビリを中心にリハビリとトレーニング指導をしていたんです。その時のドクターから学んだことも多く、自信もつきましたので独立して、慢性症状専門整体の「ひふみ健康院」を開院させていただきました。
大西 ひふみ健康院さんでは、腰痛について力を入れられているそうですが?
加藤 東洋医学では、体の中心の事を丹田(たんでん)と言いますが、この丹田が充実していると体中に元気がみなぎり、姿勢は美しく保たれ、健康が保たれると言われています。肩コリや片頭痛、背中痛など、様々な症状の原因が、腰の歪みが影響している場合が多く、片頭痛などの体の上部のほうの痛み・不快感も、「腰周り」を調節することで、改善されたりする場合が多くあるためです。そこで肝心要の腰の歪みを中心とした施術法に力を入れております。
大西 今回この対談をセットしてくれた私の友人でありひふみ健康院さんの常連さんのSさんはクラシックバレエですが、他のスポーツ選手など、アスリートも通われているそうですが?
加藤 Sさんはじめ、様々な競技の方がいらっしゃいますね。みなさん最初は運動障害による体の故障でおみえになる場合が多いのですが、最終的にはパフォーマンスの向上が目標になるようです。みなさん転んでもただでは起きない精神の持ち主が多いようですね(笑)。先日もモトクロスをやられている男性がみえて、「握力が強くなりたい」とお悩みだったんですね。握力を鍛えるのに握力だけ鍛えればいいのかというと、そうではなく、背中から腰にかけてのバランス、それが安定しないと手指に力が入らないんですよ。これは何を表すかというと、手先だけを仕事で使われているひと(パソコン業務など)の中には背中が痛いとか肩が痛いとか頭痛がするなど、色々な関連した痛みが発生してくるんです。これは解剖生理学による筋肉連動作用なんですが、ひとの身体は1ヵ所動かすことで、ドミノ倒しのように筋肉が動きますので、肩コリの施術でも足首だけを調節することで、痛みが改善することもあるんですよ。特にスポーツ選手については、複数の筋肉を同時に意識しながらトレーニングをすることでパフォーマンスの向上につながるんですよ。
大西 例えが分かり易いので納得です。女性の方が多くいらしているようですけど、どのような悩みの方が多いんですか?
加藤 たくさんあるんですけど、やっぱり慢性の肩コリ・片頭痛ですね。それも、めまいや耳鳴り、吐き気、なかには実際に吐いたりするくらいひどいので仕事にも支障がでるというレベルの方もいらっしゃいます。それに伴い、首の痛み・肩コリ、背中の痛み、もちろん慢性腰痛それもお尻から足にかけてシビレがでるような坐骨神経痛。生理時の痛み、生理不順の方。これらの方々に大体に当てはまるんですが、夏でも靴下を履かないといけないような「冷え性」の方。そうそう、あとは股関節まわりの痛みを訴える女性は多いですよね~。長年の肩コリ・片頭痛の女性で股関節痛を訴える人は多いですね。股関節の歪みが背中を伝って、肩・首のゆがみを作り、頭痛を引き起こしているんですね。
大西 は~、凄いですね~。圧倒されます。
加藤これくらいは普通だと思いますよ。このようなケースの場合は、いくら肩や首の筋肉をマッサージや指圧でほぐしてもダメで根本的な股関節を調節しないと改善しないようですね。出産後や育児中に股関節痛や腰痛が出てきたりするケースもあります。ちょっと話すぎでしょうか?(笑)
大西 いえいえ、いつの間にか話に引き込まれてしまいました。ホントいろんな症状の方がいらしているんですね~。先生の経験の多さがうかがえます。お話のなかにありました頭痛で悩む女性は多いですよね。私の周りでも多いです。あとは生理痛で悩む女性も多いですね。
加藤 そうですね。でもここで一番お伝えしたいのが、頭痛や肩コリ、腰痛、生理痛の痛みもバラバラで対処するのではなくて、それらの症状がお互いに関連しているということなんです。肩は肩だけ、腰は腰だけと「部分」で考えるのではなく、全身ひとまとめで考えて、全身の筋肉バランスを調節することが大事なんですね。ですからよくマッサージ店で見られる「腰だけコース」「肩だけコース」というのは実はおかしいんですね。本当に改善しようと思えば「全身を整える」という視点は外せないんですね。
大西 部分の痛みに対処するのではなく、全身を整えると部分の痛みが消えるということですか?
加藤 その通りなんですよ。みんなが大西さんのようにすぐ理解してくれると私の仕事の負担が減るんですけどね~(笑)。全身の筋バランスを整えると、それぞれの痛みが軽減するという簡単な理屈なんですね。スポーツ医学の分野では筋肉のコーディネーション(協調性)とも表現されますね。あくまでも全身の筋バランスが大事なんですね。ただ、ここで注意したいのが、全身を調節するにしても「方法」が大事でただ単に骨がズレてるからといってボキボキと骨格の矯正をすればいいのかというと、そうでもないんですね。私も以前は整体の学校に通いましたが、治る人もいるけど、その陰で無理な矯正により症状が悪化し、矯正クセがついて整体通いから抜け出せないひともいるようです。そんな場合でも日本人は根が優しいから泣き寝入りしているようですけど・・・。
大西 恐いですね。私達ではわからない整体業界の裏側を垣間見た気分です。話は変わりますが、先ほどお話のなかで「冷え性」がでましたが、冷え性も女性の悩みでは多いですよね。そういう私も慢性の冷え性なんですよ。(笑)何を試してもダメで諦めかけているんですけど・・・個人的にもお話を伺いたいんですが?
加藤 もちろんOKです。冷え性は大変ですよね~。冷え性体質は全身の機能低下にも繋がるんですよね。特に長年、何らかの症状で悩まれている方の多くは、その陰に重症の冷え体質があるんですね。整体で痛みを軽減しても、冷え体質を改善しないと、また痛みが再発する可能性が高いともいえます。特に電気毛布を愛用しないと夜も寝れないという重症冷え性の方は、片頭痛や腰痛・生理痛などいろんな痛みを抱えているようですね。このようなケースは最終的には電気毛布を使うのを止めて、湯たんぽなどだけで寝れる位に自分の自然治癒力(自律コントロール)を高めないといけないのではないかとアドバイスしています。
大西 電気毛布を止めないと・・・ですか。
加藤 電磁波の生体への影響ですね。それと、電気の熱源に頼ると、自分の身体が怠けてしまって、自分で体温調節する力が弱るんですね。特に身体が冷えると筋肉が硬くなり、筋肉が硬くなると血流が悪くなり、血流が悪くなるとさらに身体は冷えて硬くなる。という悪循環になるんですね。そして冷えて硬い身体は痛みを生み出しやすい体とも言えるんですね。ですから、痛みが軽減しても冷え体質を改善しないと再発しやすいんですね。この逆が「しなやかで暖かい身体」なんですね。当院では最終的には「しなやか」で「しなり」のある赤ちゃんの様な身体になっていただくのを目標にしています。冷え体質の改善となると通院日数と回数はかかりますが最終的には電気毛布地獄から抜け出せたり、三枚重ねて履いていた靴下を普通の一枚だけで十分になるなど改善は可能です。身体が温まるようになればお肌もキレイになるし便秘・下痢症など胃腸の状態も良好になり、痛みも起こりずらくなる。女性の方々にはいろんなウレシイ健康効果があるので試す価値はあると思いますよ。なにより気持ちが前向きになります。
大西 他に何かありますか?
加藤 付け加えますと、冷え体質で身体が硬くなると精神的な面での影響もでてくるんですね。「冷え体質」も体温調節ができないという意味では、自律神経の失調ともいえて、それに伴い鬱(うつ)症状や最近テレビCMでもみかけますけど過敏性腸症候群の下地にもなるのではないかと考えています。身体が温まり、しなやかで、伸びやかな身体になることで、自然な笑顔が出てきて、精神的部分にも変化がでて自分の中で「何かが変わるキッカケ」になるようですよ。当院は心療内科ではないので、精神部分には深く踏み込みませんが、身体を柔軟にしていただくことで結果的に「こころ」も柔らかくなってくれればいいかなととらえています。こころとからだは繋がってますからね。昔からよく言われる「心身一如」ですね。冷えた身体では積極思考は生まれにくいですよね。どうしても背中は丸くなり、表情も曇りがちになりますよね。
大西 なるほど!!よく分かります。では、日頃の身体のメンテナンスについて教えていただけますか?
加藤 よく「痛みがとれればいいので・・・」、という方もいらっしゃいますが、痛みをとった後がスタートなんです。「痛み」「ツラサ」などの長年悩まされ続けてきた不快症状は健康とは何かをいう事を気づかせてくれるキッカケのひとつで、痛みを取り除いた時点では借金が0円になった状態なんですね。健康を維持する、増進する。または、アスリートや運動選手がさらなる高みを目指すには、身体の貯金をつくることが大切なんです。当院では無痛バランス整体の他にも、操体法やテーピング、トレーニング指導など幅広くおこなっていますので、痛みや不快な症状でお悩みの方達の少しでもお力になれればと考えています。
大西 最後に読者にメッセージをお願いできますか?
加藤 よくご自身で「私って筋肉硬いですよね」とか「左右の足の長さ違いますよね」と思い込んでしまわれる方が多いかと思います。どこかの医療機関や整体院、マッサージサロンで指摘されたマイナス要素だけが記憶に残るんですね。まず暗示じゃないですけど、ネガティブな思い込みを取り除けば、自分の身体は自分で治せるようになるということです。本来の身体の能力は皆さんが思っているより優れているんですね。でもそれをマイナス暗示で蓋(ふた)をしちゃている。今より少しでも自分で自分の身体を好きになり、身体の能力を信じてあげることが自然治癒力を高めるには大事なんですね。自分の身体へのマイナスイメージの払拭と健康器具や治療院への依存からの自立ですね。私達、セラピストや整体師、理学療法士はその自立のお手伝いをするのが本来の目的、存在意義があるのではないかと思いながら日々仕事をさせていただいています。長年の慢性症状でお悩みの方、自分の身体に自信の持てない方、まずはご連絡下さい。長年、積み重なった身体のゆがみ、ひとつひとつクリアしていきましょう。
大西 ありがとうございました。個人的にもとても参考になりました。仕事外ですけどこの後、整体していただいてもよろしいですか?(笑)話を伺っていたら私も先生の整体受けたくなっちゃいました。(笑)
加藤 もちろんOKです。こちらこそ本日は色々お話聞いていただきありがとうございました。自分でもこんなに喋るなんてビックリです。意外と喋れるもんですね。内容はともかくとして。(笑)
a:2958 t:1 y:0
powered by Quick Homepage Maker 4.25
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM